気になるところで1巻は終わり

元ウリ専ボーイが転職した会社で出会ったパワハラ上司が実は過去のお客で、その事実が判明してから始まる恋のお話。
クソ上司なのは最初だけで、自分のことを覚えていてくれたという事実が判明してからは、虎尾に一途に片思いする丹羽をたっぷり見ることが出来ます。顔つきや表情も、上司としての仮面がどんどん剥がれ、恋する乙女のようになっていく丹羽が本当に可愛かったです。
過去の虎尾の発言から、丹羽は気持ちがバレないように行動しますが、そのせいで二人の関係は一旦拗れます。でも、お互いに想い合う気持ちがダダ漏れで相手に伝わってしまっているのに気持ちを隠す切ない展開が続き、胸が締め付けられました。お互いに好きだと思いながらなので、えちはどんどん糖度が増すし、言葉で伝えられないもどかしさを行為にぶつけることもあってかエロさは半端ないです。丹羽のトロトロぶりは本当に堪らないの一言に尽きます。
そして、やっとお互いに素直に告白したところで1巻終了。え、ここで！？というところで終わってしまってビックリしました。BL本ではあまり見かけない次巻への引っ張り方だったので珍しいと思います。先がすごく気になるのですが、単話も続きがあまり配信されていない様子なのが少々気になりました。単行本で続きが読めるのはいつになるのか、とてもエロくて面白い作品なので何だかちょっと心配です。一度両思いになったところで完結にしたほうが良かったのかなと感じました。お話はBLらしいエロさと切なさが相まった素晴らしい作品なので気長に待ちたいと思います。