これ以上ないほど泣きました。





2023年4月12日
前作を読んでいる読者としては柴田と春人の未来を知っているわけで、こんなの泣くしかないと覚悟はしていましたが。
読み始めて数ページでもう、春人が純粋でいい子で可愛くて泣けてくる。けど、それ以上に、柴田が想像以上に可愛かった。
クールな野心家……と周囲も彼自身も思ってるんだろうけど、実はただ真面目すぎて不器用すぎる人でした。賢くて優しくて、なのに天然で無自覚。そんな柴田が不器用ながらに春人に惹かれていくのが可愛くて……不器用だからこそ、想いの深さが伝わって切ないです。
お互いを守りたい、助けたいと思うほど、追い詰められていくイキガミとドナーのジレンマ。それでも相手の幸せを一心に願う二人に、泣きっぱなしでした。
春人編は散々泣いたので、滝編では滝の明るい図太さに何だかホッとしました。滝が、春人と似ているけど、それほどは似ていないところが良かった。
だから柴田も安心感があったんじゃないかな。無自覚に滝に甘え切ってる柴田。復讐に取り憑かれていたようで、10年間、柴田はそれでも人間らしく生きてたんだなと感じました。
鬼道の柴田への言葉にも涙。「毎年こんくらい」で「今はこんくらい」。前作では表現力ゴリラ並みだったのに、中学生くらいには成長したね、鬼道。
柴田と鬼道の関係は、すごく複雑だと思います。柴田自身が打ち明けたような思惑があったのも事実だけど、それだけじゃなく、柴田の中には色々な思いが絡まっていたと想像します。
エピローグは唐突にシュールな展開で面食らったけど、結局また泣きました……。滝、いい男だな。今、柴田の隣にいるのが滝で良かった。読み終えて、ふと「来年」のことを考えました。滝の言葉の通りになるのか。それとも。最後の微笑の意味は、もしかしたら。そんなことを思い巡らせて、またいつまでも泣いています。
ふだん私は辛すぎる話は好まないんですが、このシリーズは2作とも、辛くはあるけどそれ以上に愛が溢れて、ささやかな幸せが沁みて、どちらも大好きな作品です。
読み始めて数ページでもう、春人が純粋でいい子で可愛くて泣けてくる。けど、それ以上に、柴田が想像以上に可愛かった。
クールな野心家……と周囲も彼自身も思ってるんだろうけど、実はただ真面目すぎて不器用すぎる人でした。賢くて優しくて、なのに天然で無自覚。そんな柴田が不器用ながらに春人に惹かれていくのが可愛くて……不器用だからこそ、想いの深さが伝わって切ないです。
お互いを守りたい、助けたいと思うほど、追い詰められていくイキガミとドナーのジレンマ。それでも相手の幸せを一心に願う二人に、泣きっぱなしでした。
春人編は散々泣いたので、滝編では滝の明るい図太さに何だかホッとしました。滝が、春人と似ているけど、それほどは似ていないところが良かった。
だから柴田も安心感があったんじゃないかな。無自覚に滝に甘え切ってる柴田。復讐に取り憑かれていたようで、10年間、柴田はそれでも人間らしく生きてたんだなと感じました。
鬼道の柴田への言葉にも涙。「毎年こんくらい」で「今はこんくらい」。前作では表現力ゴリラ並みだったのに、中学生くらいには成長したね、鬼道。
柴田と鬼道の関係は、すごく複雑だと思います。柴田自身が打ち明けたような思惑があったのも事実だけど、それだけじゃなく、柴田の中には色々な思いが絡まっていたと想像します。
エピローグは唐突にシュールな展開で面食らったけど、結局また泣きました……。滝、いい男だな。今、柴田の隣にいるのが滝で良かった。読み終えて、ふと「来年」のことを考えました。滝の言葉の通りになるのか。それとも。最後の微笑の意味は、もしかしたら。そんなことを思い巡らせて、またいつまでも泣いています。
ふだん私は辛すぎる話は好まないんですが、このシリーズは2作とも、辛くはあるけどそれ以上に愛が溢れて、ささやかな幸せが沁みて、どちらも大好きな作品です。

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