死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)
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死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)

六つ花えいこ/秋鹿ユギリ

めっちゃいい恋愛と物語の透明感

ネタバレ
2023年4月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヴィンスにめろめろの主人公オリアナもオリアナにめろめろのヴィンスも最高だった。
マンガの無料読みから入って単行本購入も続き待ちきれずに小説に手を出したけど手を出してよかった。小説の漫画化によくあるけどこのペースでいったら10巻ぐらい必要なことになる。


個人的にこの物語の設定で期待したのは恋愛ものとみせかけたミステリー&サスペンスだった。しかしながら同様に読んでる人がいたらその期待は圧縮袋ぐらい圧縮しヴィンスオリアナにきゅんきゅんする恋愛ものとしてよむべしとお伝えしたい。

以下ネタバレ感想>
死に戻りの理由にミステリー&サスペンスを織り込んでもう2度ぐらい死に戻るのかと思いきや発動条件発覚時にはもうラスト8回目になっているという急激な展開。犯人のミスリードを仕込んで、従姉妹の子やハインツを死に戻りで犯人の可能性を潰したりという死に戻りを利用した組み立てがあるのかとおもいきやない。謎の解明も謎の正体を知ってる人を一発で探しあて伝説を聞いてその通りでおしまいって。えー。この時点で死に戻りをつかった恋愛にみせかけたミステリーサスペンスという勝手な期待は崩れ去った。これは恋愛小説だったか!と発覚した瞬間というか。あくまでメインは2人が記憶喪失になることによるアプローチのきゅんきゅんを楽しむのが主題。ミゲル犯人や1人目のオリアナヴィンスあたりがやらかしたのが原因とかの重すぎミスリードを重ねるかとおもいきやそういった作法も全くなく、最終的にこの8回という重すぎる死に戻りが単なる偶然の積み重ねで発動とか。ミゲルが不運でしゃーないし、いやいやいやこれミゲル3回目ぐらいでなんとかできたでしょもうちょっと頑張れよという感じだった。
まあとにかくミステリーではなく純粋に2人の恋愛を楽しむ物語でしたということですハイ。

しかし…誰かこの設定でミステリーサスペンス書いてくれええ読みたいいい
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