このレビューはネタバレを含みます▼
敗戦の捕虜、借金のカタ、等々色んな形で他国へ強制的に連れてこられた令嬢の話は多々あれど、初めから剣技は並の男以上、しかも侠気に溢れた令嬢はそうそう居ないのではと思いますが、アンナはこの作品のヒーロー以上に剛毅で豪放磊落、しかも男前ですね!いや、漢と書くべきか。
しかも女性としても強く激しくいいオンナです。寧ろ溺愛する側である皇子の方が守られてる感が無きにしも非ず。
タイトルにも溺愛とありますがベタベタした甘さは全くないので、実は男性でも読めるのではないでしょうか?
まだまだスカッとする展開は少ないものの、敵が正反対に陰湿なタイプなので、その陰険な手口をどう切り抜けるのかが見所になりそうです。
とはいえ、たまにコミカルな場面もあり、ずっと張り詰めている作品でもないので読み易いかなとも思います。
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70巻まで読みましたので追記ですが、かなり1話の長さが短くなっています。第1話が50ページを超えていたのに対し、70話はたったの12ページ。
待たされても構いませんので是非に1話の長さを伸ばして頂きたいと願ってやみません。
ヤキモキする展開も良いものですが、あまりに小間切れに短いと価格に対しての不満が出てしまいます…。