兵士の嫁入り
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兵士の嫁入り

宝井さき

世界観大好き

ネタバレ
2023年4月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「兵士」というほどの物々しい戦闘は一切ありません。 作者さんもあとがきで悩んだそうですが。 ルネに会う為に何年も鍛錬し続けてきた本物の気持ちが報われて良かったです。 ルフェネス、あれだけ努力して次期長として頑張ってるのにやっぱりコンプレックスがあるんだなぁ。 なかったら最初から正体明かして話広がらずに終わってしまってますものね。 いきなりわけもわからず連れ去られるわやられちゃうわ結婚だーなんだと大混乱必至だろうになんやかんや乗り越えられちゃうのはオリバーの持って生まれた前向きな性格ゆえでしょうね。 あの赤ちゃんのでき方、途中で茎折れない?大きくなってきたらポロっていかない??とヒヤヒヤしました(笑) でも、身体の中に子宮がいきなり出来るファンタジーよりも至極納得のいく授かり方です。 個人的にはもう1冊2冊、続きを読みたいところです。 せっかくこんなに面白い世界観をこれだけで終わらせるのはもったいないと思います。 続編出たら絶対に買います。

ちょっと疑問な点が2点ほど。 迎えに行く、と伝えたルネはどっちのルネだったんだろう? ルフェネスは最後の方は会いに行かなかった(ルランに諦めさせる為に)、種を上げて寝込んでいた、てあるからオリバーが最後の方に会ったルネはルラン? 迎えに行く約束をルフェネスが聞いていなかったとしたら、長い年月なんの確証もないまま恋い焦がれるのは辛かっただろうなぁ、と。 もう1点は、なぜあの時、オリバーが護衛に入るとわかったんだろう? 護衛に入っていなかったらその花嫁は送り返していた?他の人が嫁に貰っていた?オリバーが兵士になっていることなんかわからないのにどうやって出会うつもりだったんだろう?? 等々の疑問が残ったままです。
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