てのひら怪談
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てのひら怪談

四宮しの

雰囲気はすごく好き

ネタバレ
2023年4月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 180ページ。
連作形式での、少年二人の物語。
ぞわっとする不思議な雰囲気が、絵柄にも合っていてとても良い。その雰囲気が好みなだけに、他の部分の感覚や理屈が自分と合わないギャップでがっかり(勝手に)してしまいます。ごめん。
第1〜3話のお話では、誰が悪いかなんて言えない、みたいなのがどうしても合わなかった。いやこれはっきり親が悪いだろう。
また、同著者別作品でもあったのですが、「名前」の扱いがやっぱり腑に落ちないです。二人だけの、お互いであることを確認するための秘密の名前の筈なのに、みんな知ってる普通のあだ名みたいに使ってたら意味ないじゃない……実際、妖側にもその名で呼ばれちゃってるし。
あだ名の由来も本編では出て来ず、そういう細かい部分はけっこう場当たり的だったり、その時々に描きたいシーンに合わせているのかもしれないな、と感じました。
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