明日、起きたら君は
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明日、起きたら君は

早寝電灯

同じ大学に纏わる3つの話

ネタバレ
2023年4月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読みたいと思っていて、やっと手を出した。よかった。表題作は同棲している会社員2人から始まる。大学生からの先輩後輩。同じ会社に勤めていて、同棲3ヶ月。朝に突然、睡眠カンをしたいと言い出した健斗。よく驚かされるが、1日それについて考えてしまった広典。あとからわかる健斗の気持ち。大好き同士なのに不安が消せないでいた。
次は、健斗が大学生のとき入り浸り、広典のことを相談していたマスターと大学の教員の話。次は、健斗が発掘調査を手伝っていた先輩の話。3つを通して健斗が広典をだいぶ前から好きだったこと、男性同士であることの不安やストッパーなど、統一感があって深い。早寝先生らしく(かな?)、関連性や人の機微が描かれていて、エチは少ないのに、ドラマが展開されている。静かに緩やかに明かされていく、好ましい作品でした。
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