このレビューはネタバレを含みます▼
気になりすぎて結局最新刊(21巻)まで購入しましたが…不倫系は本当どっちに転んでもスッキリしないな…。数年前に流行った「昼顔」好きなら好きだろなって話。エロのみ評価するなら星5。
以下盛大にネタバレてます。
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呉服屋の若旦那(菊次郎)はイケメン、金持ちなのに呉服屋の跡取りに息苦しさを感じていて日々遊郭通いをしている。ある日そこで朝日という初店の遊女に会って何となく気に入り、彼女の最初の客に。
翌日もう一度朝日に会いたくて遊郭に行くのだが、すでに彼女はおらず。
しかし数日後、なんと二人は菊次郎の呉服店で再び出逢う。あの夜の遊女・朝日は絵師の大川の娘・夕で屏風絵を父の代わりに弟子として描きに来ていた。菊次郎は絵師の娘がなぜ遊郭に?と驚くのだが、夕は(自分の描く絵には色気が感じられない)と指摘されたことで色事を自ら体験しようとあの日だけ遊郭に来ており、そこで相手になったのが菊次郎だったという顛末。
再会後、まだまだ絵に色気が足りないということで菊次郎は夕に頼まれて何度も茶屋で逢瀬を重ねる(結構赤裸々なエロ展開)。そのうちに夕は菊次郎を好きになってしまい、その気持ちが菊次郎にバレてしまう。だが菊次郎には幼い頃からの許婚がおり…遊び以外では関係はできないと拒絶、夕に(さようなら)を告げる。
その後ほどなくして屏風が完成、夕からも菊次郎に〈お幸せに〉と告げ二人の関係は終わる。
菊次郎は許嫁と結婚。新妻と初夜を迎えるものの、それ以降息苦しさはどんどん募っていく。
息苦しさからまたも遊郭通いが増え知らず知らずのうちに目で追うのは夕の面影。とある店先で夕の描いた自分をモデルに描いたであろう浮世絵を発見し、夕への想いの深さに気づき涙するのだった。
祭りの日。壇上で大きな絵を描く夕の姿を見た菊次郎は夕への気持ちが抑えきれなくなる。翌日仕事の依頼と名前を伏せて夕を船に呼び出し、水上で断れない夕と身体を重ねる。
しかし妻に二人の再会はバレてしまい。妻の菊次郎への執着は狂気を帯びていく…。夕に二度目の別れを告げるのだった。
菊次郎ひどい…夕を娶ればよかったのに。夕はすでに二度も捨てられてる。21巻では全てを捨てて二人は駆け落ち展開に。夕の絵への情熱を知ってるのに、絵師の家まで捨てさせて本当ひどい男。その上また夕を捨てたら…二度あることは三度あるから…考えると暗い気持ちになる