ボーイフレンド17 【電子限定特典付き】
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ボーイフレンド17 【電子限定特典付き】

吉田ゆうこ

月を背負われると😩💦

ネタバレ
2023年4月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ コレハッ。ウ、ウゥ😩 (冷静に、冷静に)

作者買い。吉田先生の作品の魅力は、男の子達が紡ぎ出す柔らかなセリフとその韻。そして作者にしか描けない男の子達の世界。そんな彼らに会いたくなって、過去作を少しずつ読んでいます。そんな先生の新作は一巻完結が多い中、上下巻。その世界に長く浸れると即買いでした。

「ボーイフレンド17」出版社勤務の葉(よう)29歳と、モデルで高校生の臼井17歳、臼井×葉の物語。作者らしい可愛らしさだなと先ず感じたのは、葉の部屋。台所横にある洗濯機。近未来の様で可愛いのです。玄関には靴箱。葉さんブーツも持っているんだなと、そんな小さな情報が嬉しいです。そして葉の部屋でホットコーヒーを片手に、臼井と2人ポツポツ会話をしているシーン。足元にはトレー。その上にはドーナツがふたつ。(ド、ドーナツ😩)また、ファミレスのシーン。臼井くんのオーダーは「ドリア」(ド、ドリア!か、可愛い。)そんな作者が描く「男の子」。青年でも何故か男の子だなと感じてしまう、作者だけが生み出せる男の子達の世界観がBLだなと、堪らないです。
そして叫んでしまったのが、第1話の最終コマ。1ページを使った大ゴマ。満月を背に上半身裸の臼井くんが「17ですよ」と。ウゥ😩、このシーン。
満月を背負わす、本当にこのシーンは意味深いなと。例えて言えば、満月を背負っての決めセリフはセーラームーンの月野うさぎ。または満月を背に彼女の内情やそのものを表した(のかな)、綾波レイ。…そして満月を背に彼女の最期を暗示した(のかな)、振り返ってのマチルダさん(ガンダム)。
満月を1人のキャラクターに背負わす、そのシーンからは描き手の強い意志みたいなものを感じます。(”満月”を背負ったら、そのキャラは特別な意味を持つのよッ💦😩)
汗ばんだ肌、なのに気怠そうな臼井。あぁこれは…葉が見る、17歳、臼井朔美の物語なのかと…。第一話のその最終コマに、感動しすぎて鼻血も出そうになってプルプル震えて…。そんな男の子達の世界がこれから始まると✨(んー😩)

手書きの食品表示や歩道橋の番地…その全てが実際にあるのだろうけど、絶対その世界には誰も入って行けない2人だけ感。尊いなとジーンとしました。好きなシーンは、葉「彼の人生が上手くいくなら…」のセリフと彼の泣き顔。そして2人の笑顔はどこか切なく可愛いのです。…はぁ、堪能しました✨
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