微睡む夜明けの秘めごと
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微睡む夜明けの秘めごと

華藤えれな/梨とりこ

白夜の街で救われた命の代償は信頼と愛

ネタバレ
2023年4月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ この小説は、2012年ブライト出版発行のローズキーノベルズが初版で、本体価格857円でした。カラー口絵と7枚の挿絵がついています。今回、出版社を替えて再販されたようですが、かなり値上げされています。書き下ろしが追加されているのかもしれませんが、再販された本を読んでないのでわかりません。
この小説は、ロシアのサンクトペテルブルクが主な話の舞台で、処世術としてロシアで最高の医療技術を身に付けたロシア軍救命医レオノフが、瀕死の青山侑耶を自身の手で死の淵から生還させ、その後も侑耶の動向に陰ながら注視して、侑耶の信頼と愛を得るまでの話です。
レオノフは侑耶のことを捨て猫と思って、飼いならそうと考えたりします。
物語の中盤から終盤にかけては、侑耶の危機からの脱出や、レオノフと侑耶の敵とのカーチェイスと射撃の腕前の披露などの見どころもあります。
それらの合間に、レオノフの愛情を侑耶がゆっくりと信じていくようになる過程が見れます。
サンクトペテルブルクの街の美しさと二人の恋と愛の物語を堪能してください。
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