好きで、好きで
」のレビュー

好きで、好きで

安西リカ/木下けい子

十年も一緒にいるふたり

ネタバレ
2023年4月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 再読した。安西リカ先生の本は読み返したくなる本が多い。受けはマジで女の子に生まれて攻めと結婚したら幸せになれたかもね…なんて思ってしまう。女だったら攻めに与えてあげられたものがもっとたくさんあったはずだと思ってる節があって、2巻目までそれを引きずってます。基本受けの悩みは同じで、ずーっとぐるぐるしてる感じ。攻めから指輪ももらったし、そろそろそんなに悩まなくても良いんじゃないかしら?と思う。1巻の切れる女にヤキモチ妬いたり、攻めのためにお仕事頑張って二ヶ月も会えないくらい奮闘する受けとかすごい好きですね。がんばりやな受け。攻め視点のショートがちょこっとあって、受けが一人で花見してたの健気すぎるから…攻めは不器用なのでメールもろくに返さないんだけど、その間に悪い想像を膨らませてそうな受けだ…切ない。2巻目は正直無くても良かったなと思います。安西リカ先生は続編みたいなのめったにないので、ファンサービスなんだろうと思いますが、せっかく同棲したのにいったん解消しようか、とか言われるし子ども預かることになるわで、なんか思ってたのと違いました。そこは素直にラブラブな二人のその後で良かったのでは?とか、受けに惚れた男が現れて攻めがいつになく嫉妬するとか、攻め視点の日常とか!!!読者の読みたい続編てこの辺りなのでは?1巻からあまり成長できていない受けを目の当たりにするのちょっとしんどかったですね。昔はBL小説で子どもが出てくるの避けていました。これはその頃読んだものなので柊のことも今だに好きじゃない笑そういう読んだ時の記憶とか気持ちって、案外変わらないものみたい。そういうわけで、2巻目は好きなところの方が少ないです。1巻は読み返すけど、2巻はない。あと、個人的に挿絵も無くてよかったかな、と思う。人気の作家さんらしいですがわたしは苦手。普段はこの方が表紙とか挿絵の本避けてるんですが…せっかくの電子書籍なんですから挿絵のオンオフ機能くらい実装されてもおかしくない気がするんですけど、どうですか?笑苦手な作家さんの絵みたくありません。
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