ふたりソロキャンプ
」のレビュー

ふたりソロキャンプ

出端祐大

おしい。あまりにも惜しい

ネタバレ
2023年4月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ キャンプやキャンプ飯、アウトドアギアの魅力を伝えようという意欲にあふれた漫画ではあるのですが。とにかく冒頭がまずい。共感をよんでいる低評価レビューを見ると、軒並みヒロインキャラに腹を立てています。生粋のソロキャンパーである主人公と接点をつくり、なおかつ「ふたりソロキャンプ」なる邪道?を認めさせるには、この展開しか思いつかなかったのでしょう。しかし、あまりにもまずかった。つかみでヒロインにものすごい嫌悪感が湧くんですよ。なんだこいつと、自業自得なのに、主人公に冤罪をふっかけて脅すなんてと。自分もそうでした。だんだん「これじゃまずい」と軌道修正され(もしくはきっかけ作りの強引さが必要となくなったため)アクの強さはなくなっていき、冒頭のような腹の立つ行動は「別人?」というほどなくなっていくのですが。作品の面白さよりも、出版社と作者の大人の事情が透けて見えてくるようで、なんだか惜しいなあと思う一作品です。
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