このレビューはネタバレを含みます▼
専門学校に転職した佐伯航は、明るい先輩の高嶋悠也にフォローしてもらううちに恋心を抱くようになります。告白されたら必ず付き合うとの噂がある高嶋に、自分も告白できれば…と思う佐伯ですが、実は酔った時に好きな男性がいることを高嶋に言ってしまっていたのでした。二人で出張に行った帰りに突然の雪に降り込められ、高嶋の髪に降りかかる雪に手を伸ばした佐伯を、高嶋は驚いたような切ないような何とも言えない目で見つめます。雪のせいでどこにも宿が取れず仕方なくラ◯ホに泊まることになり、佐伯は思い切って自分が好きなのは高嶋だと告げます。高嶋はありがとうと言って佐伯を受け入れるのですが、それ以降はっきりと距離を取られてしまいます。一途な佐伯と、受け入れはするけど一線を引く高嶋との温度差は、やがて二人を繋ぐ存在によって原因が明らかになります。一直線な年下ワンコと訳あり美人との救済BLは、雪、桜、海、月と要所要所に美しい情景が描かれ、物語の印象をより深めています。番外編では、本編では描かれなかった佐伯が酔って好きな男性がいると高嶋に言ってしまった時のエピソードや、雪に降り込められてラブ◯に入った時のお話が佐伯目線で語られます。