このレビューはネタバレを含みます▼
イギリス貴族のレオン×名家の妾腹の子・時雨。仕事で日本にやってきたレオンは、招待された東海林家で過去に出会った忘れられない少年とよく似た時雨と出会う。長男でありながら屋敷の誰からもいないものとして扱われている時雨が、異国から来た貴族に愛されるシンデレラストーリー。不憫受け大好きなので購入。序盤から展開が早い&レオンが最初から溺愛モードなので、不憫ではあるけど救いもあって、思ったより安心感がありました。というか全体的に背景がふわっとしてるので、時雨の孤独や辛さもぼんやりしてる。お家騒動を絡めるならその辺もうちょっと掘り下げて欲しかったな。そもそもいないものとして扱って隠しておきたいなら、わざわざ家紋入りの袴を着せずに閉じ込めておくか使用人扱いすればいいんじゃ?出したいのか隠したいのか、なんか中途半端。でも毒親達の不始末を子供に被せた理不尽さは十分伝わってきたので、結末には大満足です。時雨はこれからたくさん幸せを感じて欲しい。