このレビューはネタバレを含みます▼
うーん、これは心温まる話なのだろうか。
色々と無理があるようにしか思えない。
20歳で事故に遭った日以降の事を記憶していられない攻めと、同棲している恋人の話。
事故後に恋人になったというのもちょっと無理がある。
事故前は攻めの片思いで、その気持ちがあるからいくら記憶を失っても受けを好きな事は残るから恋愛成就が毎回経験できるってことなんでしょうけどね。
しかしこの先年齢が進むにつれて状況が過酷になるはず。
20歳の認識しかない人間が自分や恋人の加齢や世の中の変換を受け入れるのは年々困難になっていくだろう。
人はそういうことを日々の積み重ねによって受け入れていくのに。
そしてそんな日々の介護を恋人に依存するのは正しいことなのか?
BLがファンタジーなのは分かっているが、こういう障害のロマンチックな部分だけ切り取って作品にするのはどうかと思う。