地上100メートルで、逢いましょう
」のレビュー

地上100メートルで、逢いましょう

マミタ

きみだけがわたしに光をくれるんだ

ネタバレ
2023年4月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「わたしはなんでも持っている(中略)…けれどきみだけが、わたしに光をくれるんだ」
ここを読んだ時に不覚にもホロリと涙が溢れてしまいました。
人が人を好きになる時には地位も名誉も立場も年齢も性別すら、何も関係はないのだろうな。と。
ただきみだから。
きみだけが。
それだけでもう何も要らない。
その気持ちをとてもとても愛おしく感じました。
11人目の母親が出来た、家族はいるのに家族を知らない、自分も含めた人間に絶望に似た感情すら抱いていた若社長が惚れ込んだ、物理的に家族のいない窓拭きの陣さん。
実は寂しい2人が出会ったのはガラスを隔てた地上100m上空(オフィスビルなら25階相当)。
そこで生まれた優しい恋。
若社長の環さん、大好きな陣さんに好意を示す方法が全く分からず暴走しまくりますが、誠意と熱意は間違いないので、迷惑に思い遠ざけていた陣さんもだんだん絆されて行きます。
その過程はイタイけど可愛い。
でもね、環さん。
自分の本当に大切にしたい想いはそんなに簡単に言葉に出来るものじゃないんです。
だから自信を持って。
別のお話の渉くんとみぃさんとともに不器用だけど優しい彼らがいつまでも幸せに仲良くあって欲しいと、こちらも優しい気持ちになれました。
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