大乱 関ヶ原
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大乱 関ヶ原

宮下英樹

幽玄を体現した男、天下分け目の合戦に挑む

ネタバレ
2023年4月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ とカッコいいこと書いたものの、本作の主人公……と思われる徳川家康はどこかコミカルに見えます。1巻からしてついつい完全に格下の者たちの煽りに釣られて失言してしまいます。前作もそうだったのですが、主役はどこか抜けてるところがあったほうがいい……というのが宮下先生の作風だったりするのでしょうか。前置きは長くなりましたが、本作は「センゴク 」世界の関ヶ原を微に入り細に入り描いてくれます。あの次郎三郎が、博打うちだった若者が、老境の域にて挑むは天下分け目。決して誰も戦を望んでいたわけではないのに、糾える縄の如く全てはその一戦に集約していきます。それはそれとして知恵袋のはずの本多佐渡がいつも汗かいてるの笑っちゃうんですよね……
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