警備員はふらちにつき
」のレビュー

警備員はふらちにつき

秀香穂里/カワイチハル

事件解決までの流れが乱暴です

ネタバレ
2023年4月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ カワイチハル先生のイラスト目当てに買いました。少し古い作品なので絵の感じも古いですが、味があって良いです。やっぱりこの先生のイラスト好きです。が、ストーリーは…ちょっとラストまでの流れがえぇ〜〜…という感じです。角川のセールで半額だったから星3評価にしましたが、定価やちょっとした値引きセールで買っていたらかなりがっくりきたと思います。本当、終盤差し掛かるまではかなり楽しく読んでいただけに残念です。まず、吉葉のお家騒動とも言える今回の事件、終盤受けは舞台から降りてしまって攻めが具体的にどうやって問題解決したのか全く描かれていません。解決パートのないミステリーのようなモノです。これはどうかと思います…BL小説といえども、お話の起承転結に落とし所をつけるのは当たり前ではないでしょうか?投げっぱなしジャーマンです。次に、攻めの生い立ちは複雑できっと愛に飢えて育ったと思うのですが、それがお話の中であまり生かされていなかったのがもったいないです!もっと攻めの孤独や心に抱えている乾きとかにクローズアップして、一回ぐらい攻め視点入れても良かったのでは?と思います。攻めが生意気で気の強い受けにおもしれえ〜男、と思ったのはわかります。そこからさらに、ラブに発展していった経過が見たかったです先生。せっかく攻めのお母さんの話とか細かいところ決まってるんですから、受けに癒された攻めエピソードください、お願いしますという気持ち。攻めがぷりん!ってしちゃって、誤解されてしまうというシーンもめっちゃ早いです。展開そこだけものすご早い。えちシーンとかはかなりエロかったし、受けも攻めもキャラ立っていて好きですが、この先生の作品もう買わないかも。
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