このレビューはネタバレを含みます▼
リアルタイムで読んでました。個人的に作品自体は面白くて好きなのですが、私の周囲の人たちと私では感想が違うんですよね。主人公は自分のことを正義だと思い込んでるけど、犯罪者が居なければ優しい人しか居ない世界になるとか裁かれない犯罪者は自分が裁くとか新世界の神になるとか煽り耐性の無さとか高校生とは思えないくらい全てに於いて考え方がものすごく幼稚だし、その「正義」を貫く為にもともと「正義」の人たちを消す(自分も殺人を犯す)という主人公曰く淘汰されるべき犯罪者と同じ立場になって、でも自分は「正義」だからokとか謎理論を押し通して皮肉にも無駄にプライド高いのに最終的には「死神」リュークのノートに名前を書かれてみっともない最期を迎えたのは因果応報・自業自得でしかない。主人公が目指した先を本末転倒で終わらせたあの形は秀逸だったと思います。ただ残念だったのはLを死なせたことです。LもLでけっこうアレでしたが、堂々と顔を見せてたL一人ではなしえなかったけど、後継者の顔も見せず安全圏からコソコソとやり取りした「あの二人」だったからこそようやく追い詰められたと言いたいのは理解できます。その割にはニアもメロも命懸けの賭けに出てますけどね。が、そこから一気につまらない作品(駄作と言ってもいい)に落ちぶれた感があります。ニアとメロが揃ったが故にというよりぶっちゃけ「ジェバンニが一晩でやってくれました」から追い詰めてますのでね。強いて言うなら最後の(実はのび太くんばりに射撃能力は高いが)無能(むしろ馬鹿野郎と思われてた)松田の推理が本当かどうかは別として面白いと思います。それでも主人公の顔芸+αLが死ぬまで存分に楽しめたので、星5つです。