このレビューはネタバレを含みます▼
車の中で目を覚ましたアラタは海辺にいることに驚き、なぜ自分達が海にいるのか、側にいた幼馴染の理人に尋ねます。理人は、前夜にアラタの失恋飲み会をしてアラタがヤケ酒を飲んだこと、そして理人は「アラタの恋人、俺じゃダメ?」とキスしてきます。突然の告白とファーストキスにアラタはドギマギします。近くのカフェで朝食を摂り、マリンパークで遊び、日も暮れた頃、理人はアラタに告白の返事を訊いてきます。「明日じゃダメだ」と言う理人にアラタは理人の本気を感じYESを返します。そのまま車中で愛し合い、自分達が恋人同士になったことを確認する…これを理人とアラタは半年以上毎日繰り返しているのでした。半年前の彗星の接近から一部の人々に現れた記憶障害は、アラタの1年分の記憶を奪い新しい記憶は1日で消えるようになってしまったのです。初めての告白も恋人となった愛しい日々も全て忘れてしまったアラタの為に、ずっとアラタのことを想い続けてきた理人は、アラタに告る為に入った芸能界の仕事を休んでアラタの側に居続けているのでした。100日後に彗星が再接近するまで待って欲しいと理人はマネージャーに懇願します。繰り返される300回の告白、300回の恋、流れる彗星に二人が何を願ったのか、再び現れる彗星に何を祈るのか。悲しみも苦しみも共にする二人の幸せを見届けて下さい。