プルミエ・ミュゲ
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プルミエ・ミュゲ

水木杏子/英洋子

すれ違いが多くイラつくが最後まで読むべし

2023年5月2日
たまたま見つけて読んだ本。英さんの名前は知ってましたが漫画を読んだことはありませんでした。原作が水木杏子さんということもあってか、絵柄もいがらしゆみこに似た部分がありました。横顔が吉田まゆみに似てて、他のキャラがまつざきあけみさんに似てる、という、色んな要素が入った絵柄。
内容もまぁ色んな勘違いが起きながら、ヒロインが成長し、一番好きな相手に気がつく過程が長いというのと、ヒロイン以外にも素直になれない性格のキャラばかりなので、いい加減にせい!と後半からイラつきが(笑)
とにかくストーリーにも色んな要素が入ってます。突然知り合った同じ顔の女子と男子。誕生日が違うのに他が心当たりありまくりだというだけで、自分達は双子なんだと思い込むヒロインと、次第にその気になってくる双子の片割れ男子。彼らが目指すは離婚したと思われる両親の復縁…というありふれたゴールのはずが、ヒロインがモテモテで、色んなことが起き、その都度、一見優男な双子の片割れ男子が口を挟んだりヒロインを守ったりと大活躍。
なのに、片割れ男子を前に素直なことを言わないせいで、ケンカしたり思い違いをしてはヒロインが泣きっぱなし。何だか終盤はその繰り返しでさすがに疲れました(笑)
双子の片割れ男子が、可愛い顔のわりにたくましく、賢そうでもあって頼りがいもある。事故で歩けなくなりそうなのに難しい手術後数日で走ってるのには驚きましたが、まぁ1981年の作品だそうなので、あまり気にしなくていいか(笑)。とにかく、ヒロインと父親は素直じゃない。片割れ男子がこういう性格じゃなかったら、とっくに終わってる家族の繋がりです。可愛い恋物語ですが、結果としてシェビイよりフォンのほうが良い子です。
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