このレビューはネタバレを含みます▼
24時間の出来事を描いたお話の為、2巻完結かと思いきや良いところで終わってしまいました。3巻が出てから読めばよかったです。早くざまぁしてほしい。
よくある転生モノの逆ストーリーだと思うと少しドキッとしました。
前世の記憶持ちでヒロインに転生した女の子が、ゲームの世界だからって好き勝手逆ハーレム形成した結果
歪な世界観を形成する結果を生んでるっていうね。
元はゲームの世界だけど、生きる彼らはちゃんと人間なんだから、全員を恋に落とすだなんて舐めたマネしてんなよってことですね。
そんな彼女の筋書き通り破滅を迎えさせ…られる一歩手前で前世の記憶を取り戻した、今作の主人公である悪役令嬢。
24時間でどう逆転するんだ?って感じでしたが
悪役令嬢らしく、金と権力をフルに活用して形勢逆転する為の準備を着々と進めていきます。
何がすごいって、彼女じゃなくて彼女が懇意にしてる裏取引相手ですよね。
金さえ渡せば何でも叶えてくれるじゃないですかこの人。
メイドさんも高級な宝飾品4つで何でも言う事聞いてくれるようになったし…
ご都合主義というより、トントン拍子に進みすぎでなんか少し微妙な気持ちになる部分もありました。
個人的に1番面白いなと感じたのは、ヒロインサイドの謎の人物ですよね。
「私転生者なの!」と無邪気に明かしてきたヒロインを、応援してる風に見せてるのに実はバカにしていて、でも嫌いなわけでもなく
最終的にバカなこの子を手に入れたい的な、ひどく歪んだ愛情を持ってる彼女は一体何者なのかと気になります。
※3巻読んだので追記
謎の人物の正体が本物のヒロインって…まさかすぎました。
1人の体に2つの魂が入って二重人格みたいになってるってことですよね。
だとしたらアレクサンドラも同じ条件のはずなので納得いかないです。
結局主人公にとって都合の良い展開ばかりだった気がします。
本物ヒロインの闇が深いことが1番の衝撃でした。
攻略対象より先に出会った(?)のが転生ルシアだった為に、彼女さえいれば何もいらないっていう愛し方…。
愛…?よく分からないです。
結果、心の世界から外に出れてるので、実は体を取り戻すことが狙いだったのでは?と思ってしまったり。
ラストは結婚式でしたが、すでに大きな子供がいてそれについてなんの説明もないまま終わりました…。
あなたたちまだ結婚してないのに子供作ったの…?笑