元ヤクザがBL作家になったらしい。【コミックス版】
野田のんだ
このレビューはネタバレを含みます▼
所属する組が解散することになり、須藤玲士はリクルーターになります。カスハラやマナー違反にビシッと対応してしまう須藤に就職は難しく、昔描いたことのある漫画をSNSにあげていくことにします。勝手知ったる任侠モノ漫画の評判は良く、早速出版社から執筆依頼が来るのですが、声をかけてきたのはBL編集部で、須藤は見も知らぬBL漫画を生み出すのに七転八倒するのでした。鬼のように冷たい目をした編集•広瀬のダメ出しを食らい続ける須藤はついに「男とヤったこともねえのに描けるか!」とブチギレます。言われた広瀬は「一理ありますね」と頷き、「ではしましょう」という展開になってしまうのでした。作家の為に身体をはる広瀬の漢気に須藤も腹を括るのですが、より良い作品に不可欠な感情移入の為に「受け」担当となり慌てふためきます。ネタに詰まる度に身体を重ねる二人が、デートをしたり、須藤の漫画を読んで勘違いした組時代のツレが現れたりするうちに本当の恋人になってゆきます。元ヤクザよりも凄みのある編集さんという設定も楽しい明るいラブコメです。
いいね