このレビューはネタバレを含みます▼
「後で購入」にずっと入れっぱなしで今回のSALEでやっと購入を決意し読みました。
ずっと悩んでいたので、他の方のレビューもたくさん読んで、それでも迷っていましたが「「何でもっと早く読まなかったの?」」と、自分に問いました。
その位に素晴らしい作品でした。
もし、悩んでいるなら、不安なら、SALEになったら購入するのをオススメします。
美しすぎるミチルを最初は冷酷なのかと思いました。
何も興味を示さない、何も知らない。ミチルは作品だから。
でも、それはミチル自身も分かっていた事。
彫り師の夕路と出会い初めて人らしい事をしていく、もしこの本がカラー版なら、ミチルは徐々に色が付いていくように感じました。
アートを知らなくも、ここまでイマジネーション出来る作品って、凄いなと。
ミチルの眠っていた心が徐々に覚めていく。
でも、それは夕路が無理矢理起こしたのではなくて、ミチル自身が目覚めさせたから。
夕路の懐の深さに圧巻!
先生とは決別したけれど、先生も先生なりにはミチルを大切に思っていたのかもしれないと思ったのは、最後の最後。先生の笑った顔が見られて本当に良かった。(可愛いおじいちゃんだっただけ笑)
ミチルの、ああもう言葉にするのさえ惜しい、夕路に対する想い、ずっと傍にいて欲しい、離れたくない、でも夕路の夢が叶うならと身を引くミチルを見て号泣。夕路がそんな事するハズ無いでしょ?と、分かっていなかったのはミチルだけでしたね。
海外行けた事により夕路と家族にもなれ、周りの環境にも恵まれ、ミチル、これはからはミチルの人生を歩んでいってね!
ミチル大好き!