どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。
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どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。

六つ花えいこ/vient

両片思い最高!

ネタバレ
2023年5月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ じれじれが堪らない両片思いな1巻と両思いになってからの2巻、続けて一気に読んでしまいました。テンポが良く読みやすいのに、魔女の庵や自然の様子、そしてキャラクターの心の動きがとても丁寧に綴られていて、読後感までもが甘酸っぱくも爽やかな林檎のようです。
ロゼの、ハリージュの、相手への気持ちの寄り添い方が読み進めるたびにどんどん深くなっていきます。
知らないものに対する恐怖や差別、知らないことを調べてきちんと考えることの大切さなど、ハッとさせられる場面もしばしば。
ロゼの口の悪さも私は気にならないくらい可愛くて、なるほどハリージュもこれは可愛くて堪らんだろうな…と悪態をつくたびにニコニコしてしまいました。
時代設定には合わないような現代語も度々でてきますが、善き魔女として精一杯背筋を伸ばして生きようとするロゼの、ローブの下に隠した心情を慮るにはとても分かりやすい表現だなと思います。堅苦しいだけの表現よりもよほど。そこも読みやすいポイントかなと。遠い異国の書物、気になる…!
惚れ薬や魔女は嘘をつけないなどの設定の使い方も素敵です。
まだ続くのでしょうか?続刊も楽しみにしております!
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