このレビューはネタバレを含みます▼
大学の一年先輩•大家燈の家に下宿する梶原太一は、燈が自分のことを好きなんじゃないかと思っています。普段はツンなのに、お風呂ではいつも燈の熱い視線を感じるからです。設定が色々と凄いです。普通の一戸建て•3人家族が赤の他人の大学生の下宿人を置くというのがまず不思議で、さらにそこの息子と下宿人が毎日お風呂に一緒に入るというのも摩訶不思議です。結局、燈が太一に惚れているというのは太一の勘違いで思い込みだったのですが、ツンだろうがなんだろうが、最初は全然知らない同士の二人が普通の一戸建ての普通のお風呂に毎日一緒に入るという時点で置いてゆかれる人はいると思います。BLホイホイなこの設定を笑い飛ばせれば大丈夫です。お話は燈が卒業して社会人になってからも続きます。告白してキスしてもなかなか甘い恋人とはならないのですが、お風呂には一緒に入ります。太一のスマホに女性からのLINEを見た燈がしばらく太一を避ける間は別に入りますが、仲直りしたらやっぱり一緒にお風呂に入ります。ちょっと不思議な大家さん家の燈の下の、主にお風呂場でのお話でした。