湯気のむこうに朝をみる
」のレビュー

湯気のむこうに朝をみる

三上志乃

救済ストーリー

ネタバレ
2023年5月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『ピットスポルム』を読んで作者さんにハマり『0パーセントの花束』と今作を立て続けに購入してしまったw
作者さんの作品 なんかいいんですよね~◎

今作はあらすじにもあるように、恋に破れ 会社も辞め 銭湯を営んでいる実家に出戻ったら、母親が始めた下宿先に大学生の早月が…。

早月はモテモテなのに恋をした事がなく、匠に一目惚れをし 初めての恋心で、とても真っ直ぐに想いをぶつけてきます。

一方匠は 傷ついた心を隠すように明るく振る舞っている分却って切なく、そして年上なのに可愛く見えちゃうw
もう恋はしないと決めたのに…。

早月は匠のちょっとした変化にも気づいてくれるような とても敏感で聡く優しい子なので、修子さんも何も言わず息子を任せたんですね。
修子さんは匠の性的マイノリティを子供の頃からとてもよく理解し、そっと見守り続け最高に素敵な母親なんです。

もうね、苦しい思いをしたその先には明るい未来しかない!そうじゃないとダメ!
早月の相談役?のお友達2人もとってもよい子たちでしたし、匠の元カレもまた…(泣)

悪い人は出てきませんし、とても丁寧な心理描写でボリュームもあり じっくりストーリーを楽しめると思いますので、切なくも甘くほのぼのとしたお話がお好きな方は是非~!
(総250ページ)
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