このレビューはネタバレを含みます▼
2作品入っていますが表題作のみレビュー。
学生時代にある瞬間だけ近付いた友を時々思い出してしまう事はよくあるけれど、今作は強烈な出来事と消し難い印象をお互い持ってしまったクラスメイトが社会人となって偶然再会するところからお話が始まります。
その強烈な出来事を笑って話し合える年齢となった時、その頃とは違った関係性を築けるかと思いきや燻った感情はもはや自分の手には負えないまでに膨れ上がってしまって。
この手に余る感情に葛藤する2人を見届けるお話でコメディ色薄め、シリアスでもあり切なさもあるお話でした。そして西田流のラストに思わずニンヤリ。さすがです!
この病ってお互いでしか処方できない厄介なものだけど、ようやく見つけた2人にどうか幸あれ!と願わずにはいられない。男の葛藤を描いたらやっぱり西田さんだなと思う作品。西田先生、ほんと好き。