このレビューはネタバレを含みます▼
名取昴と荻原寛次は便利屋のバイト仲間です｡高校生の頃､親の過干渉が嫌で不良とつるんでいた名取が､たまたま荻原とバイトで一緒になってからの付き合いで､顔に傷があったり腰にタトゥーが入っていたりする荻原は自分の事を言わず､名取のことも訊いてきません｡敢えて自分の事を話したくない名取には心地良い関係で､バイトが休みの日にも遊んでいるのでした｡電車が止まって会社の仮眠室に泊まることになってエロに発展したり､親の仕送りを意地になって受け取らない名取に荻原が自分の仕送りを分けてくれたり､なんだかんだと二人は楽しく過ごしています｡ところが同い年で同じ大学生だと思っていた荻原がそうではないらしいとバイト仲間から聞いて､名取はこっそり荻原を尾行します｡作者さまらしいガタイの良い二人の絡みは明るくコミカルで､多い目のエロもカラッとしています｡ミステリアスな荻原のアフォ顔の陰に隠されたお兄ちゃんな顔と雑種ワンコな顔か楽しく､終始察しの悪いぼんやり名取もちゃんと成長します｡家族におけるワンコポジションは無敵なのでした｡
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