修羅の棺
」のレビュー

修羅の棺

長浜幸子

わりとアッサリしたサスペンス物という印象

ネタバレ
2023年5月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 以前1巻無料で読んだ時、主人公へのあまりの無情さ(愛する恋人との婚約パーティーから帰宅すると、父親が首吊りしていて、警察は自死だと判断する。矢継ぎ早に恋人が部屋に押し入った男たちに犯され身体にも重傷を負ってしまう。畳み掛けるように、自身も拉致されリンチに遭いながら恋人が身投げした事を知る。その上男性としての機能まで奪われてしまう)に続きがとても気になっていた作品でした。
ただとても残念に思うのは、主人公が別人になり3シーズンもお話が続いた割には盛り上がりに欠ける内容だったなぁと。事件に関わった全ての人の心情の説明がある為、物語として主人公に強い感情移入ができなかった事。例えば、堀内プロの専務の山本が殺された時、ずっと誰の仕業かわからなかったのですが、「見守る目」というのが重要なのだったらもう少し強く表現して欲しかったし、安藤弁護士の扱いも弱すぎました。
レンタルで完結まで読みましたが、なんとなく消化不良な感じです。
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