濁る瞳で何を願う ハイセルク戦記
」のレビュー

濁る瞳で何を願う ハイセルク戦記

斎藤八呑/トルトネン/創-taro

個人的には幼女戦記的な印象

ネタバレ
2023年5月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ チート系主人公ではなく、底辺一般兵で死ぬか生きるかの地獄での戦闘。上からの命令には逆らえない。従うだけ。相手が女でも子どもでも、敵ならば容赦なく殺す。元地球人がここまで至るのに、どれだけの血が流れたのか。どれだけの死線を乗り越えてきたのか。戦争はしてはいけない。血が流れるだけで、人類の血の歴史から反省して──、と頭でわかるし現実世界ではそうなってもらわなければ自分が困ることになるわけですが、なんでかこういうものって面白いんですよね。敵の剣をギリギリで避けてからの槍で首を串刺し、とか。少数での潜入任務で籠城中の敵の真ん中から火で炙る、とか。勝ち戦で興奮収まらない兵士が一般民家襲って強○して旦那殺す、とか。ゾワゾワしてワクワクして鼻息荒くなって体火照って、自分も今まで走ってたみたいな興奮。どうしてでしょうか。たまらなく好きです。
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