金の絵筆に銀のパレット
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金の絵筆に銀のパレット

ARUKU

虹色にキラキラと輝く、弔いの物語。

ネタバレ
2023年5月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ たくさんの漫画や本を読んできたけど、絶対にARUKU先生が一番好きです。
キラキラと美しく優しいこの物語は弔いでしょうか。
終戦後に生き残って申し訳ないと涙を流し、寄り添う2人の周りは虹色にキラキラと輝いて美しく、そして不思議なことが起こります。
もしかしたら、2人ともあのまま病院で、回復せず覚めない夢をみているのか、肺結核のために旅立ったのか…。
すでに金の絵筆と銀のパレットをもって世界中の色を集めてまわる旅に出てしまったとも考えてしまいます。
なにしろ『嫌い、大嫌い、愛してる。』などの問題作(大好き!一番好き!!)を読んでしまうと、ARUKU先生の物語ならば、ありえるかもしれない…と思ってしまいます。
色々な考え方や感じ方ができる作品であり、大切なものは何か、忘れてしまってはいないかと思い返すような物語でした。
たくさんの人に読んでほしい作品です(^_^)
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