ほんわかで島のリアルも丁寧に





2023年5月20日
沖縄の渡名喜島に茨城県から、毎月10日間だけ美容院を開いていた方の話を思い出しました。最初は客が来なかったけど、島の人達と交流する中で少しずつ受け入れられ、美容院は島の人達の大切な場所になった話。
絵がきれいで、一星くんと陸父さんの心の機微が丁寧に描かれていて、大きな事が起こるわけじゃないけど引き込まれます。繊細で優しい心が、島の暮らしの中でほんわか息づく空気感がいいです。
一方で島のリアルもちゃんと描かれているのが、よくある移住ものとは違う。移住者を歓迎して、けど皆やがて去っていく度に寂しさを感じ、期待しなくなってくのかと。もう悲しい気持ちになりたくないから、陸と一星に対しても遠巻きにしてたのかな。島を理想化してギャップを感じたり、やたら上から目線で変えようとしたり、本土の生活と比べて島を去る話を聞きます。でも、島の人達にとってはそこが故郷で生きていく場所。ありのままの島を受け入れ、暮らしてほしいて思ってるんじゃないかと。疲れた時に読むと心に沁みてじんわり来る。島に行って時を過ごしてるような感覚。良い作品です。
絵がきれいで、一星くんと陸父さんの心の機微が丁寧に描かれていて、大きな事が起こるわけじゃないけど引き込まれます。繊細で優しい心が、島の暮らしの中でほんわか息づく空気感がいいです。
一方で島のリアルもちゃんと描かれているのが、よくある移住ものとは違う。移住者を歓迎して、けど皆やがて去っていく度に寂しさを感じ、期待しなくなってくのかと。もう悲しい気持ちになりたくないから、陸と一星に対しても遠巻きにしてたのかな。島を理想化してギャップを感じたり、やたら上から目線で変えようとしたり、本土の生活と比べて島を去る話を聞きます。でも、島の人達にとってはそこが故郷で生きていく場所。ありのままの島を受け入れ、暮らしてほしいて思ってるんじゃないかと。疲れた時に読むと心に沁みてじんわり来る。島に行って時を過ごしてるような感覚。良い作品です。

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ともとも さん
(女性/40代) 総レビュー数:85件