四丁目の夕日
」のレビュー

四丁目の夕日

山野一

レビューを書かずにいられない

ネタバレ
2023年5月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 不思議な読後感です。山野先生の漫画には残酷描写をコメディ風に描いたものもありますが、この作品はまたそういう雰囲気とも違うのに、随所に独特の作者らしさが出ていいるような気がします。次から次へどうしてこんな不幸が?とやるせない思いですが、時代的にも本当にこういう人がいたのではないか…という気持ちにもさせられる感じ。立花くんがあくまでも一線引いた立場で、その後一点の曇りもない生涯を送った、というのが何となくリアルでした。現代では賢ければネットを使って稼ぐ方法もありますが、当時は生まれに左右される部分が今より大きかったでしょうし、作者も世の中そう上手くはいかない、という無常を悟っていたのかな。
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