月はみちかけケモノの恋【コミックス版】
」のレビュー

月はみちかけケモノの恋【コミックス版】

野白ぐり

2人は今どうしているだろう

ネタバレ
2023年5月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 美しいエンディング。そこに全て凝縮されたような終わり方がとても好きでした。
描き下ろしがないのもよかった所かなと。あそこで終わったことで余韻が残り、いっそう胸が締めつけられました。

寿命について、やはりそこはどうしても考えてしまう所。その答えは見たくもあり見たくなくもある繊細な部分ですが、一つの道として最期まで描いてくださったことに感謝しています。
狛と伊月、2人の人生の終着は物語としてはほんの数ページしかありませんが、かけがえのないたくさんの日々が確かにそこにはあったのだと、たまらなく切ない日々もあったのだと容易に想像できます。そしてその短いページ数が2人で過ごしていた時の狛の感覚なのかもしれないと思うと、込み上げるものがありました。
狛のピアス、狛が見上げる月を見て、再び表紙の2人に戻り、また涙。
全185ページ(20%値下げ+出版社の30%OFFクーポンで購入)。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!