イキガミとドナー 二人のイキガミ
」のレビュー

イキガミとドナー 二人のイキガミ

山中ヒコ

上巻まではよかった

ネタバレ
2023年5月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みで春人のかわいさが気になり購入しました。前作未読なので春人、柴田、滝の関係を理解しきれていないのかもしれないですが、受けの柴田にあまり魅力を感じられませんでした。死に別れた春人には最後まで大切なことを伝えられなかったし、滝に対しては飼い殺しのような状態でフラフラ逃避。だけど心の底では、探してほしい、愛してほしいと思っていて、挙句、逃げ続けた先で、滝が迎えにきたと勘違いし易々とドアを開け犯人に拉致される。話の都合なのは分かりますが、急にお馬鹿さんになります…。エピローグに関しては春人への救済だとは思いますが、柴田の「ずっとこうしていたい」というセリフでさらに微妙な気持ちに…。最後に滝が春人に「来年もおいで」と言ってますが、春人は来ないんだろうなと思いました。春人が柴田とお別れすることができたと解釈しないとモヤモヤしたままなので、そう思うことにします。柴田には春人一筋でいてほしかったな…。滝がなぜそこまで柴田に拘るのか不思議に感じます。作品全体の世界観や攻め2人のキャラクターが魅力的なだけに少し残念でした。
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