虎に四目屋
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虎に四目屋

水玉ミズ

江戸の暮らしの光と影🖤

ネタバレ
2023年5月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 銀髪金目の性具屋主人×黒髪の気が強い水売り(両肩に入れ墨)訳あり盗人

超美麗な絵だけでなく、設定が丁寧で細かくて凄い!なにげない昼の江戸の暮らしと、当然あっただろう春画や性具屋が無理なく出てきます。何と四目屋も江戸時代に実在したお店です。江戸という舞台がしっかり描かれているので、ちゃんとそこでキャラが生活して生きてます。のめり込むように作品に没頭してしまいました!

昼と一変した夜の雰囲気が素敵。蝋燭に照らされた薄暗い座敷、身動きできないよう縛られて、媚薬と怪しい道具で責められるお仕置き。反抗的な態度が気に入ったのか、四目屋の金目がギラギラ光って逃さないと語っておりました…🖤
それにしても、攻めの性具屋主人のお顔と逞しい筋肉の麗しいこと!艶事の時の爛々とした目がドS!
受けは“虎”というよりシャーフー言ってる猫ちゃんみたいで可愛い〜💕やんちゃで元気な昼の顔と、捻じ伏せられ悦んでいる夜の顔のギャップ最高!

出会いは店に盗みに入って、捕まって御道具でお仕置き。それから店の新商品のお試し係として雇われます。(無理矢理じゃなくて、本人納得してるので悲壮感無し)
枕絵(春画)のモデルをした帰り道、口吸い(キス)を試して腰砕けに。いまさらキスに初々しい……

4話目以降は虎が口吸いの余韻でポワポワしてます。虎と四目屋、傍目からは両想いなので、店の人達は生暖かい目で見守ってる感じ。
初(うぶ)な心と開発されたり身体のアンバランスさ、そして恋の色気が加わって食べ頃……触れなば落ちんの美味しそうな果実🍎……自分で落ちるのをじっくり待って、まだ食べられてません。
5話目は恋心の自覚と、虎が最初に店に盗みに入った事情がこれから明かされていく感じです。
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