紅狐の初恋草子
」のレビュー

紅狐の初恋草子

鳥谷しず/笠井あゆみ

笠井あゆみ先生の表紙絵効果

ネタバレ
2023年5月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2018年にこの小説が発行された時に購入したが、今は手元にない。
何故手放したか、今回再度読んでみて分かった。
冒頭近くで、二点ほど設定におかしいところがある。
一点目は、主人公の花染千明は三人兄弟の末っ子となっているのに、結婚して遠方にいる姉がいる記述が出てくること。
二点目は、猫の猫宮の部屋は和室の設定になっているので、指輪が落ちた音はするはずがないのに、音がしなかったと千明が考えていること。
そして、一番違和感があるのは、クールビューティーなはずの千明の言葉遣いが綺麗でない。自分のことを指す一人称に「俺」は似合わないし、相手に「お前」と言っているし、何より口が悪すぎる。品性が感じられないので、朱理は千明の見た目だけが気に入ったということになってしまう。
また、朱理にも「私」という言葉がふさわしく思える。朱理は努力と研鑽を重ねてきた式神なので、今のままの千明では釣り合わないと思ってしまう。
千明は、呪術師としての勉強を全くしてないので、これから猛勉強が必要になる。
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