このレビューはネタバレを含みます▼
緒花先生ですから絵がとても綺麗でみんなイケメンです。両親を早くに亡くし、歳の離れた4人の弟たちのためにバイトに励む大学生の雪平。バイト疲れと泥酔で行き倒れていた雪平を自分のゴミ屋敷に連れて帰った森生。引きこもりで世捨て人のような森生は実は難関大の医学生で休学中。その後雪平が便利屋のバイトで汚部屋の掃除に通うことに。森生は愛人の子で家族から疎まれ、顔も良く頭脳も優秀なため学校でも妬まれ周りから距離を置かれて育った過去が。汚部屋でゴミとガラクタに囲まれ自分自身もガラクタだと思い、ガラクタを捨てられない森生。ガラクタは誰からも必要とされていない、誰も触れてくれない孤独で寂しい森生の気持ちの象徴。その孤独に付け込みもて遊び、優秀な頭脳を出世目的に利用した大学教授の斉木。唯一優しくしてくれた斉木にのめり込みますが利用されただけで捨てられてしまう。落ちに落ちた森生を引っ張りあげガラクタを捨てられるまでに癒した雪平の優しく深い愛情に心打たれました。そして脇役キャラがいい!!森生の優秀さを認めて心配し助けてくれる大学の同期が優しい。雪平のバイト先のオーナー兄弟もすごく良い。そして雪平のすぐ下の弟の駿くんが優秀。この子がいなかったら雪平はお泊りとか絶対出来ない。高校生なのにハイスペ主婦みたいになっている駿くんも幸せになって欲しいです。斉木には胸糞悪い印象しかなかったけど、最後の雪平の仕返しに少しスカッとしました。原作とコミックの違いを後書きであり、読み返してほぉぉぉ〜ってなりました。エチは最後に少しだけですがエロかったです。