白のころ
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白のころ

三田織

短編+描き下ろし集、デビュー作入り

2023年5月27日
三田先生の、初(BL)コミックスになるのでしょうか?「僕らの食卓」が良くて、読むようになった作家さんです。優しくて、温かい作風は、最初からだったんですね。三田先生の作品は、同性愛に苦悩する主人公が、わりと多い印象です。そして、そんなキャラ達へ同性愛だけでなく、その生き方にも肯定とエールを描かれてると思います。デビュー作の「まほうのおくすり」に、先生の源泉を感じるのです。
短編集なので、読み応えという所では、少し物足りなさもありますが、三田作品好きとしては、読んでおきたい一冊です。一番気に入ったのは「クリスマスブルー」。エゴ丸出しのキャラ達がうごめいても、優しくおさまる、さすがです。表題作の「白のころ」は、オチと言うか、ラストにおぉ?!でした。
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