地獄くらやみ花もなき
」のレビュー

地獄くらやみ花もなき

路生よる/藤堂流風

引き込まれる物語

ネタバレ
2023年5月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 絵が美しく、動きもあって話の内容も推理もとても面白く興味深いです。もとより妖怪好きな私としては読みながらその妖怪の特性がどんな罪に該当していくのかを知ることが出来てとてもワクワクしました。現在8巻まで買っており原作も買おうかと思うほどです。
ただいくつか気になる基準や矛盾点もあったりして少し考え込む場面もあります。罪の度合い、罪を犯してからの年数、過失と故意の差、そしてもしも犯人がその自身の罪に気づいていない場合など。
人間の犯す罪という概念は幅広く細かく、単純明快では無い辺り、表現や設定がとても難しい題材だなと感じました。
法的に罰せられる事由に該当するとしても、おそらく生きている中で全く罪を犯したことがない人はそう居ないと思いますが(大なり小なり)そこは反映されずのようです。分かりやすいさ つじんやしょうがいだけでなく、執行猶予が着きそうな罪ですら妖怪に見えています。そこの辺りの設定の詳細を知りたいなぁとさらに興味が湧きました。
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