王を統べる運命の子
」のレビュー

王を統べる運命の子

樋口美沙緒/麻々原絵里依

星4,4。複雑で重厚なお話。番外編楽しみ!

2023年5月31日
全4巻完結、約300〜400ページずつ。

〈追記:後日談番外編〉
4巻あとがきより、雑誌の5月発売号に載るそうな!
ぜひとも、電子単行本でも発刊して欲しい〰!
後日談はぜひとも、読みたいっ!
楽しみです。
追記終わり〉〉

なかなか続きが出なかったですが、やっと完結してたんですね!

神の加護と魔力のある王国、そして、その特別な神力を王と分かち合う使徒。
主人公は貴族でもなく、ど平民で記憶もない孤児。
わけもわからず村を連れ出され、ミステリアスな感じでのスタート。
しかも、その役割が判明したら、、、BLならではの展開。。

背景ストーリーはかなり緻密で、奥行きのある、がっつり読み応えのある世界観。
読み進めるほどに、主人公の哀しい立場に切なくなり、その一生懸命さに心が打たれます。
後半、だいぶややこしい。。

すごく面白かったんだけど、一方で、その正義感のあり方?とでも言うのか、うまく言えないけど、お話の中での善悪の価値観に共感しにくいところがあった。
そのせいか、何となく、疑問を持ちながらのしっくりこない気持ちで読了。。

ただ、このあたりの価値観というか、考え方?捉え方?は個人の好みの範疇なので、そんな違和感などなく楽しめる方も多いかと思います。

・・神様が、可哀想でした。
お人好し過ぎて、いい人(神)過ぎて、悔しくて切ない!
まさしく、健気一途なBL主人公!
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