婚約者は溺愛のふり
」のレビュー

婚約者は溺愛のふり

仲野えみこ

買わない宝くじは当たらない

ネタバレ
2023年6月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『誰もが羨むハイスペック男子と偽装婚約』と、言葉だけ見るとよくある感じですが、アラビアンな世界観が他とは違う様相を呈していて、上品かつ可愛らしい作品なので何度も読み返してしまっています。
主人公のラチエルが地に足の付いた頑張り屋さんで、まずは自分で何とかしようとする潔さが見ていて本当に気持ち良いのです(ファハドと同じ気持ちを体感できます)。
2人のやり取りは可愛くて微笑ましいし、ファハドの「ははは」と「・・・」には本心が詰まっていて、ラチエル大好きなのがダダ漏れです。当のラチエルは自己評価が低いので伝わっていなくて、侍女のイヴァや第三者の方がよっぽど「普通別れる気まんまんの彼女の家の別荘は買わない」「ファハドあんなにあんたに気を遣ってるのに」「愛されすぎん?」等と的確に状況を把握していますw
ファハドは恐らくラチエルを前から知っていますね。婚約指輪も2年前から準備していたのかも。ラチエルは恋愛慣れしていないが故に最適解が分からず、よく「間違え」ますが、ファハドもまたラチエルに合わせていたのに、「間違えて」素の想いが溢れてしまったのが3巻の最後かと。
義母のファハド幼少期エピが気になっていた所に刺客で、試練のターン?続きが待ちきれないです!
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