このレビューはネタバレを含みます▼
α千歳×β勇希のお話で、表題作のみ全5話+描き下ろしで合計201ページ。学校ではクール王子様扱いされているけれど、実は甘えたなα千歳の本性を知っているのはβ勇希だけ。お隣さん同士でもある二人の、親友という関係性が少しずつ変わっていくお話です。とりあえず一読目の印象は、絵柄とか展開がLiQulleっぽい!すごいレーベルの色が濃いというか、きれいめで可愛い絵柄とキュート寄りの展開がレーベルの色にピッタリ合ってる印象です。体調が悪くなった勇希に自分のジャケットを被せて抱っこして帰るとか、自分の体操着の上着をスポッと着せる(しかもブカブカ)とか、少女漫画的キュン展開が多いので、そういう展開が多い作品が好みの方にはハマる作品かと思います。ベースは王道ですが、αの求愛フェロモンを長く浴びすぎてΩ性が活性化するとか、ユニークな点もありました。巣作りとかオメガバースの可愛い要素も詰まっていますが、ヒートの逼迫感とかは少し少なかったかな。情熱的&本能的で訳がわからなくなって理性を失うようなグワーっとしたヒートエチはないので、そういうオメガバの盛り上がりが好きな方には少し物足りなく感じるかも。