雨柳堂夢咄
」のレビュー

雨柳堂夢咄

波津彬子

不思議な骨董屋さんのお話

2023年6月5日
作者様買いです。時代設定は大正時代くらいでしょうか。不思議な骨董屋さんの見える力を持つ孫と持ち込まれるいわくつきの品物にまつわるお話。登場する絵や壺、着物には憑いているモノがあるのですが、人を害する様な霊ではなく、どこか諦観を持った美しく寂しいモノたちで、その気持ちを理解して助ける麗しい謎の多い少年(というには大人びていますが)。この優しくてレトロな世界観が好きです。
お値段がやや高めですが、一話完結のエピソードが何件かまとまって1冊になっているので、立読みで気になった巻からランダムに購入しています。お勧めです。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!