このレビューはネタバレを含みます▼
同棲中の恋人同士•平島港人と皆川春喜は同じ大学の学生です。港人が当時付き合っていた彼氏に酷い言葉を投げつけられているところに春喜が偶然居合わせたことから知り合い、ストリートで歌を歌い続ける春喜を港人がバックアップする関係から始まったのでした。イケメンで頭も良く真面目な港人は地方の高校でゲイバレしたキツい思いとそこから始まったメンヘラ元彼とのトラウマが根強くあります。そんな港人と友人になり、その人柄に惹かれるようになったノンケの春喜との恋は主に春喜の天真爛漫な明るさに牽引されてのことでした。そんな春喜にも表には出さない色んな想いがあり、それを春喜は歌にしています。春喜の歌には嘘が無いと港人も応援してくれていて、ゲイだから普通よりも頑張らねばと呪縛のように一流会社の就活に励む港人を自分の歌で支えようと春喜は考えます。けれども声をかけてきた音楽事務所は、春喜の可愛い顔や声とリアルな歌とはキャラか合わないと自作の曲を一蹴されてしまうのでした。学生から社会人へと踏み出すタイミングに、不安になったりぶつかったりしながら恋人同士がお互いへの理解を深めてゆきます。港人の元彼と元彼の元彼との関係がややこしいのと、春喜と港人、二人ともギターの持ち方が逆なのが不思議でした。