僕等がいた
」のレビュー

僕等がいた

小畑友紀

1巻1巻が傑作

ネタバレ
2023年6月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「まる三角しかく」と「スキキライ好き。」で小畑友紀先生を知って、読み始めた「僕等がいた」。初めて読んだのが、1巻が発売された2002年。当時中学生だったけれど、あれから20年以上経った今でも読み続けている大好きな作品です。今読むと、中学生の時とは違った視点で読むようになったな。高校生の七美、矢野、竹内君が、素直になれないところとか、心が脆い部分とか、高校生ってそうだったなあ、と思い返しながら読んでました。15〜18歳の矢野が背負ってきたもの、矢野の事をずっと信じ続けた七美と竹内君。全16巻の中に考えさせられる場面がたくさんありました。小畑先生が紡ぐ言葉の数々や、細かな表情の変化、美しく繊細な描写が、大人になった今も、本当に心に刺さります。矢野にはたくさん幸せになってほしい。七美とともに幸せになってほしい。竹内君にも。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!