被写界深度
」のレビュー

被写界深度

苑生

尊敬 、羨望 、嫉妬 、劣等感

2023年6月11日
もう表紙やタイトルからしてセンスを感じさせる!

周囲の自分への嫌悪から、非凡な才能があるにも関わらず、好きな音楽を捨てた早川。
屋上で知り合った紺野は、好きなカメラと真っ直ぐに向き合っていて……

「尊敬 、羨望 、嫉妬 、劣等感」
かつて自分に向けられていた感情を、今度は自分が紺野に抱くことに。
上巻は「恋」よりも、その辺りの心理描写が深堀りされています。心苦しくなる所もあるけど、紺野による早川の救済譚です。

下巻は、3年後。再会。
忘れようとした気持ち、3年の間に水面下で育っていた気持ち、止まっていた時間が動き出す、「恋」の話。

全編通して漂うフラットな空気感、それに合った絵も、二人のやり取りも、とっても好みでした。
個人的に「告白のやり直し」からのくだりには「くぅぅーー!!」っと悶えた~!(๑♡∀♡๑)可愛い二人!
紺ちゃん最高!!

***上 244P/下 204P
修正甘く、紺ちゃんの紺ちゃんも!それはそれは…😍
いいねしたユーザ6人
レビューをシェアしよう!