異世界から聖女が来るようなので、邪魔者は消えようと思います【分冊版】
ばち/蓮水涼/まち
このレビューはネタバレを含みます▼
主要人物の主人公に対する態度が許せない。
まずヒーロー役から挙げると、主人公を婚約者としてを自国に招いたのに、同日に聖女が現れたら主人公を徹底的に放置して聖女のみもてなすところ。侍女達が職務放棄して主人公に食事すら与えていない事を知って、草を食べられるように畑に誘導するところ(←は?)主人公を毒殺しようとした使用人を結局無罪にしてしまうところ。
「困ったら俺を頼って甘えてくれると思った」とか言う謎理由が根拠らしいけど、この男は頭おかしいのか?普通にダメでしょう、こんな奴。
お兄さんも、兄弟たちが主人公をイジメたり毒殺しようとしていたことを知っていたけど放置。離宮へ追いやり会話もしない。
「でも実はお前を家族として愛していたんだよ」とか言われても全力で「は?」と思うだけで説得力皆無です。
で、ざまあ要素が一切無いのでスッキリしません。
主人公を毒殺しようとした使用人やら、無実の主人公を断罪しようとした騎士やら、職務放棄してきた使用人やら、陰口たたいてたモブですら全員最後に「思ってたのと違ったわ、ごめんね」的な軽い謝罪で全てが流されます。
不遇な主人公が幸せになる系の話ですが、割と不完全燃焼でモヤモヤします。星は2か3で迷うレベルです。
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