忘却ノスタルジー
」のレビュー

忘却ノスタルジー

砂糖と塩

モヤモヤ…

ネタバレ
2023年6月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 支部で1話のサンプルを拝見して面白いと思い購入しましたが、個人的には2話以降ずっとモヤモヤしたまま終わりました。このレビューも読んで感じたモヤモヤが詰まっているので、不快に感じられたら申し訳ありません。

一言でまとめるのであれば、物語の前提となる病気に関する設定がブレブレだと感じました。
ホシくんは好きな人に関する記憶が消えてしまうという病気にかかっているはずなのですが、作品を読んでいると、好きな人だけに限らず他の記憶まで忘れてない??と感じるシーンが多くあります。

その1つがホシくんの性格です。1話を見た限りでは、わざわざ望月くんのために解答を事前に用意しておくようなスマート寄りなタイプだと思っていましたが、記憶を失ったあとはあまりにもドジっ子すぎて、どうして〜…となってしまいました。

他にも、その病気で俺のこと忘れたんだよ、と望月くんから伝えられた後の話で「記憶はないけどなぜか一緒にいると安心する(要約)」というホシくんのモノローグがありますが、好きな人忘れたこと知ってれば、それは当たり前だと思うのではないでしょうか。だって好きになるくらいだったんだし…

また、キャラクターへの解釈違いもモヤモヤの原因でした。

望月くんに関する記憶をなくしたことを伝えられた後、「今度は好きにならないかもしれないから(要約)」とホシくんから言い出すシーン、これも、ええ〜…となってしまいました。なったから忘れてるんでしょ。あまりに無責任ですし、記憶をなくした後のホシくんの性格なら尚のこと言わない気がします。

このような細かいモヤモヤが積もってしまって、途中からは残り数話で終われるのか??と不安にすらなりました。
結末に関しても、他の方が上げられている通り病気の治癒法が見つかるでもなく、現状維持のまま終わるので、本当に終始モヤっとしたまま終わります。
おそらく1巻で収めようとした結果なのだと思いますが、それでも流石に、と思わざるを得ませんでした。
いいねしたユーザ5人
レビューをシェアしよう!